木の和(なごみ)設計 一級建築士事務所

木とパッシブデザインで創る和みの空間

宮崎県諸塚村の春♪

宮崎県諸塚村の春♪

先日、宮崎県諸塚村へ行ってきました♪一番の目的は、諸塚村のクヌギの木を使って内装材を開発しようという協議会の会議参加と!そして二つ目は、『森の恵みの感謝祭』!
写真は、1日目の交流会で頂いた『春しいたけのビール揚げ♪』肉厚で食べごたえがあるのに、軽い!美味しく頂きました。このしいたけが育つのがくぬぎの木、そうなのです!諸塚村は、林業と並んで、しいたけ栽培も有名で、全国の市町村単位の栽培量で過去には上位だったこともあるほど、村の森の中でしいたけが育っているのをよく見ます♪そして本題、クヌギ利用方法を考える協議会は、私自身にとってもとても興味深いものでした。それは・・

住まいや店舗の木の空間を提案するときに、針葉樹と広葉樹を使い分けてご提案しています。用途に合うことが一番ですが、その背景(産地や材料供給のルート、価格等)も大切です。国産で考えると針葉樹の用途も大きな課題ですが、同時に広葉樹の状況も深刻です。産直住宅の活動などから、杉やヒノキ等針葉樹に関しては、(割合としては少ないですが)産地から直接購入することも出来るようになっています。が、広葉樹に関しては、市場にでているものはほぼ外国産のものという状況から、カウンターや家具など堅い木が適しているものは、外材をつかう事になります。杉やヒノキとも合うタモ材をご提案することが多いのですが、ロシア産が多く、業界で仕事をさせていただいて二十数年、広葉樹の変遷もみてきましたが、当初よく使っていた国産楢材が徐々に外国産へ変わり、今では貴重な樹種に・・。タモ材も同じ道をたどっています。しかもそのタモ材は、不法伐採のものも多く含まれているといいます。そんな状況の中、今ある資源クヌギを活かすプロジェクトは、より近くの材料で空間をつくりたいと考える私にとって、広葉樹の今を知る考える貴重な場となりました。写真は、諸塚村のくぬぎの板材。

木目は、クリの木と楢の木との間の様な風合いで、日本人好みです。木は固く、重く、くせがある為乾燥や加工に技がいる・・という条件の中、様々なアイデアが出されました。ののデザインも提案させていただきました。個人的には、クヌギの風合いが大好きです。堅木ならではの質感重量感を活かしたものを内装、造作で使えたらこんなに嬉しいことはありません。くぬぎプロジェクト引き続きの活動に期待です♪

上の写真は『森の恵み感謝祭』様々な催し、猪肉やしいたけの炭火焼春の恵みを楽しみました!沢山の方々参加で大盛り上がり!以前からお話を聞いてみたかった『ワイスワイス』佐藤社長の講演も聴くことができました!家具の現状、日本の広葉樹の今を知ることができ、とても勉強になりました。

またこの協議会に参加されている方々の『諸塚村産直住宅』への思いと、様々な挑戦と実践のお話を伺える貴重な場、そして諸塚村の木材利用のこれからを話し合う場に同席させていただきありがとうございました。なにかできることはないかと心新たにおもいました。諸塚村の2日間は暖かく晴天に恵まれて、まさに春♪を感じるものでした。帰路の途中、大規模林道の展望台にて、諸塚村の神楽饅頭とお茶を一服♪山々が連なる諸塚村の景色と一緒に春を楽しんだ出張でした♪

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