木の和(なごみ)設計 一級建築士事務所

木とパッシブデザインで創る和みの空間

『記憶に寄り添う古民家改修』②玄関土間ご紹介

『記憶に寄り添う古民家改修』②玄関土間ご紹介
南側土間にペレットストーブを配置
南側土間 ギャラリーとして使うことも
南側土間 右側は座敷戸
南側土間 
南側土間 テーブルを移動し食事もできるテーブルに(親族の方の集まりへ、段差移動がない配慮から)
ビフォー 奥部分は、収納と張りだした畳の間 

玄関側土間 お施主さんの希望を伺い 家族との『語らいの場』、お仲間との『学びの場』、将来的には『地域交流の場』へ。

最後の写真はビフォー 以前の使い方は、奥部分は畳の間がはりだし(これも当初の形から改修したもの)家族が通常使う部屋としてお部屋として

区切られていました。手前部分の土間と板間は、当初のままの形で使われていました。建てられた当初は、『芋問屋』として商いをしていたことから

手前の板間部分で商売に係る方々が取引後の休憩や食事をとるのにつかわれていたとの事、地域を超えて目の前の筑後川の運搬を元に商売されていた方々の

語らいの場でもありました。

奥(リビング隣)の張りだした畳の間を取り払い 元々の土間と板間の形に戻し、ペレットストーブを配置、古民家の弱点冬の寒さ対策として、

また語らいの場にみんなで囲む炎として、大活躍していると伺っています。 

手前の土間スペースは、可動できるテーブルを配置 通常は、壁沿いに配置し、この古民家を知ってもらえる資料展示、ギャラリーやイベントにも対応できるようにと

考えています。またお施主さんの親族の方で土間の上がり降りへの対応が厳しい方がいらっしゃると伺い、ここでも食事できる様、可動テーブルを合わせると、 

8人くらい囲める食事テーブルになるように計画、ちょっとした地域のお茶会やミーティングにも使えます。

そのことを大工さんに伝えると、大工さんのオリジナルデザインで、なんと竣工のお祝いとしてお施主さんにプレゼントされていました。

粋な計らいで、お施主さんもとても喜ばれていました!

ここでは、一度 音楽コンサート(床のオイル塗に集まられた方々が楽器をもちより)があり、また今後 一人芝居開催の予定もあるとのこと、

お家が再生し、新たな使われ方で人々が集う場になること、本当に素敵なことだと思いました。お家も喜んでいると思います。

冬体験もお声がけいただけるとのことで、体験後ブログにて報告したいとおもいます!