熊本市からの派遣耐震診断の調査報告とNPO法人九州森林ネットワークの理事会で熊本へ行ってきました。築年数50年を超えるお宅もあり、上部構造評点1に満たない現状を詳しくご説明してきました。今後の耐震改修へ進めるかどうかは、依頼者判断によりますが、皆さん現状がわかりまずは良かったといわれていました。次の耐震改修をどうするのかは、誰がどのくらいの期間住むのか、、を家族で考えられたうえで、結論を出されるといわれています。住まいを考える事は、生き方や暮らしを考えることだと、今回改めて思いました。
また九州森林ネットワークの理事会では、新しく始まる国の政策「森林環境税」(今まで進められた各自治体のものに加えて)を次回のフォーラム(今年11月開催)のテーマとすることが決まりました。導入背景や、具体政策についての話をきいているうちに、色々と考えさせられました。戦後に植林された大量の杉や桧が伐期を迎えている今は、立派な木材で、立派な木造建築物ができる素晴らしい時代です。長い時間をかけて蓄積された木材資源を、短期的な経済のつじつま合わせで、燃やして終わりにすることだけはないように、建築に関わる私たちも、一般の皆様も、今回の環境税についても、関心高くもつことが大切だと思いました。