耐震等級3が標準仕様。熊本地震から学んだ耐震等級3の重要性
木の和設計では、最高等級である「耐震等級3」を標準仕様としています。
耐震等級とは、地震に対する建物の強さを表す等級です。平成12年から実施された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で定められた耐震性の判断基準。
等級1は、建築基準法で定められている最低限の耐震性能。
等級2は、等級1の1..25倍の耐震性能。長期優良住宅認定制度で定まられている耐震性能。震度6強~7の地震で、一定の補修程度で住み続けられるレベル。
等級3は、等級1の1.5倍の耐震性能。
熊本地震で大きな被害のあった益城地区では、震度7が2回連続するという想定外の状況から、旧耐震基準以前の住宅の多くの被害がでたこと、またH12新耐震基準以降に建てられた住宅でも、倒壊があったことが報告されています。ただし耐震等級3のものについては、大規模半壊以上の被害がなく、そのことから、被害をより軽微とする為にには、耐震等級3とすることが有効だと考えています。
新築計画は建物の規模に関わらず、下記6つのチェックポイントを構造計算によって確認しています。改修については、耐震診断の手法をとっています。
快適な空間をつくる設計手法のパッシブデザイン。その実現に大切な断熱気密施工
パッシブデザイン設計手法で、断熱性能、気密の基準を想定し、快適な空間を計画します。そしてその実現には、断熱施工と気密施工の正確な技術が求められます。
風船に小さな穴があいたらしぼむように、断熱も気密もどこかに大きな隙間が存在すると計画外の空気がでたり入ったりすることになり、冷暖房の効果に影響がでてきます。また24時間換気も同じように新鮮空気のとりこみがうまくいかないという事がおこりえます。
どのように高い施工性を確保するのか、、断熱材については、セルロースファイバーを推奨しており、メーカーが責任施工をしています。また現場で計画通りに行われているのか、現場の監督に指導おねがいします。現場での職人さんの真面目な施工がないと実現できないからです。その上で、完成後に気密測定を行う場合もあります。
JISできめられた気密測定で、住まいの隙間を認識する。測定した隙間相当面積C値 次世代省エネ基準では、Ⅵ地域が5以下ですが、木の和設計では、C値を1以下になるよう取り組んでいます。
家全体から逃げていく熱(外壁・床・天井・屋根・窓などの面を通して逃げる熱と換気によって逃げる熱の合計)を床面積でわった熱損失係数Q値は、建物の断熱性能を現わす単位。木の和設計では、Q値を1.6以下を標準仕様としています。
認定住宅(長期優良住宅)に、木の家として積極的に取り組んでいます。
国交省がすすめる認定住宅制度、その中の長期優良住宅の認定取得を木の家として積極的に行っています。
性能の良い住宅を長期にわたり良い状態で使う為に必要な項目が認定内容に盛り込まれています。戦後の日本の住宅は、他の国と比べて住まいの寿命が短いといわれていましたが、これからは、良質なものを長く、世代を超えて引き継がれるのもにしようという大きな流れから、長期優良住宅認定制度ができました。新築及びリフォームで制度があります。
快適性・維持費の低減、税制優遇等のメリットがあるだけでなく、将来にわたり住宅を価値ある資産として残すことに繋がると考えています。お施主様にも、税制優遇など様々なメリットがあります。
また、良い家を長期に使用できるようにするという流れは、長期的な視点でみると、日本に根付いてきた木の家を次世代につないていく意味で良いチャンスであり、それはつくった家を守る大工さんたち、伝統的な技術の継承にもつながるとかんがえています。
同時に 地域の木で家をつくり、地域の森林整備を行い、地域の山を守ること、に繋がると考えています。
詳しくは、こちらを。